胃拡張-胃捻転症候群の危険因子としての脾臓摘出

 胃拡張-胃捻転症候群の危険因子としての脾臓摘出の評価についての報告によると、脾臓摘出は胃拡張-胃捻転症候群のリスク要因にはならないとのことでした。また、脾臓摘出を行った犬の中では、去勢していない雄は、去勢雄や避妊および未避妊雌に比べて、有意に高い胃拡張-胃捻転症候群の発症率がみられたとのことでした。

 胃拡張-胃捻転症候群の病因は明らかにされていませんが、危険因子として、加齢、やせた体格、早食い、高い場所にある食器からの摂食、1日1回の摂食、運動、食後のストレス、怖がりなどがあげられています。また、危険性の高い犬には、予防的に胃腹壁固定術を行うこともあります。

 

参考文献

Journal of the American Veterinary Medical Association

August 15, 2012, Vol. 241, No. 4, Pages 461-466