犬の2,8-ジヒドロキシアデニン結石

 犬にみられた膀胱の2,8-ジヒドロキシアデニン結石についての報告によると、結石はレントゲン透過性、高エコーで、尿酸結石と誤診されることがあり、アロプリノールの投薬やプリン体制限食が推奨されるとのことでした。

 犬でみられる膀胱結石にもさまざまな種類がありますが、2,8-ジヒドロキシアデニン結石は非常にまれな結石です。人では先天的なプリン体代謝経路の欠損によりみられるようですが、やはりまれな結石のようです。

 尿酸結石は、犬では肝疾患に関連してみられることが多いです。アロプリノールは体内での尿酸の産生を抑制し、人では痛風の治療薬として使用されています。

 

参考文献

Journal of the American Veterinary Medical Association

November 15, 2012, Vol. 241, No. 10, Pages 1348-1352