パグの色素性角膜炎の特徴、有病率および危険因子

 パグの色素性角膜炎の特徴、有病率および危険因子についての報告によると、パグの色素性角膜炎の有病率は高く、また虹彩低形成と瞳孔膜遺残も多くみられ、遺伝的な根拠があるかもしれないとのことでした。
 色素性角膜炎は、角膜に褐色から黒色に変色した病変がみられ、血管新生を伴う場合もあります。短頭種、とくにパグ、ラサ・アプソ、シー・ズー、ペキニーズなどに多いとされています。原因としては兎眼性角膜症、乾燥性角膜炎などによる慢性角膜刺激によるものとされています。
 今回の報告では82.4%のパグで少なくともどちらか一方の眼に病変がみられたそうなので、ほとんどのパグにみられる病気といっても言い過ぎではないかもしれません。

参考文献
Journal of the American Veterinary Medical Association
September 1, 2013, Vol. 243, No. 5, Pages 667-674